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日本人は非肥満であっても非アルコール性脂肪肝が多い <筑波大学>

筑波大学医学医療系 正田純一教授らの研究グループは7月27日、つくばスポーツ医学健康センターの肝臓生活習慣病外来に通院する日本人の非アルコール性脂肪肝(non-alcoholic fatty liver disease; NAFLD)患者のうち、非肥満NAFLD患者の症状についての解析結果を公表した。その結果、非肥満NAFLD患者は、肥満NAFLDと高度肥満NAFLDと比べ、男女ともに骨格筋量は低値であり、内臓脂肪型肥満は男性の59%、女性の44%において認められた。肝脂肪蓄積と肝線維化の程度、インスリン抵抗性の度合いは、肥満NAFLDと高度肥満NAFLDに比べ、非肥満NAFLD患者は軽微ではあるものの、男性の9%、女性の33%に、線維化が進み脂肪性肝炎(NASH)に移行する可能性が示唆された。
研究グループは、非肥満NAFLDに関わる因子として、内臓脂肪の増加、骨格筋量と筋力の減少と筋組成の劣化(プレサルコペニア:サルコペニア前段階)、および、これに関連した糖代謝の異常が考えられることから、非肥満NAFLDの治療には食事療法のみならず、運動による骨格筋の維持が重要としている。

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