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COPD患者の短期間データから長期的な病態を推察 <千葉大学、慶応大学>
COPDの重症度評価のためにはQOLの変化について評価する必要があるが、正確な評価には数十年にわたる臨床研究が必要となる。そこで千葉大学と慶応大学の研究グループは、COPD患者の短期間データをもとに、QOLを評価する手法を開発。COPD患者の肺機能とQOLが長期的にどう変わるかを多数の短期間データから推定する「SReFT解析」を用いることで、COPD発症から30年程度の変化を推定。その結果、COPDの発症に伴い肺機能は比較的すぐ下がり止まるが、QOLの悪化は生涯にわたって続くことが明らかとなった。また、禁煙することでQOLの悪化速度を半分くらいに遅らせることが示唆された。このことから、喫煙を続けているCOPD患者への禁煙指導の重要性が改めて示された。詳細は8月27日に公表されたプレスリリースに掲載されている。
→ 千葉大学 プレスリリース