メニュー

商品ジャンル

一覧

新型コロナウイルス重症化を予測する因子を発見 <国立国際医療研究センター>

9月24日、国立国際医療研究センター研究所 ゲノム医科学プロジェクトの杉山真也副プロジェクト長らの研究グループは、血液中の5つの物質が、新型コロナウイルス感染症の重症化を予測する因子となり得ることを発表した。研究グループは、新型コロナウイルスに感染した患者28人の血液を経時的に収集し、病態の経過に沿った形で血中の液性因子を解析。その結果、重症化する患者は、感染初期から血液中のCCL17の濃度が基準値よりも低いことを発見した。また、IFN-λ3、CXCL9、IP-10、IL-6は、重症となる数日前から血液中で急激に高い値を示すことがわかった。
この結果から、感染初期にはCCL17を測定することで、将来の重症化予備群を発見できる可能性がある。さらに、IFN-λ3、CXCL9、IP-10、IL-6を測定することで、重症化発症のタイミングを事前に察知することができ、適切な治療を施すことが可能になるとしている。今後は、これらの因子の血液検査キットの販売を目指していく考えだ。

国立国際医療研究センター プレスリリース