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インスリンを分泌する人工細胞を用いた1型糖尿病の治療法を開発 <徳島大学病院>
徳島大学病院の池本哲也特任准教授らの研究グループは先ごろ、再生医療技術を用いた1型糖尿病の治療法を開発したことを発表した。1型糖尿病は発症原因がいまだわかっておらず、インスリンを分泌する細胞や膵臓を移植するしか根本的な治療がない。研究グループは、患者の皮下脂肪組織から再生医療の技術を用いてインスリンを分泌する人工細胞を作り、患者に移植する方法を開発。患者自身の細胞を使用するため移植後の拒絶反応がなく、腹腔鏡手術で行うことから体力面の負担も少ないとされる。マウスを使った実験では血糖値を正常化する効果が得られており、今後はブタを使った実験や人工細胞を作る過程の確立などに取り組む。また11月6日まで、クラウドファンディングサイト「Otsucle」で220万円の資金を募っている。
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