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粉ミルク早期摂取で牛乳アレルギーを予防<社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院>

社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院(沖縄県中頭郡中城村)の崎原徹裕小児科部長らは10月19日、生後1か月から3か月の小児に、母乳と合わせて少量の粉ミルクを与えることで、牛乳アレルギーの発症を予防できるとする研究成果を発表した。
研究では、500人の乳児を対象に、生後1か月から3か月に達する前まで、1日あたり10ミリリットル以上の粉ミルクと母乳を摂取する「摂取群」と、粉ミルクを摂取せず母乳で不足する場合は大豆粉乳で代用する「除去群」に分けて、生後6か月の時点で牛乳アレルギー発症割合を調べた。
その結果、牛乳アレルギー発症率は摂取群が0.8%だったのに比べ、除去群は6.8%だった。一方で崎原医師は、粉ミルクを早期摂取するだけでは母乳からの栄養を阻害する可能性もあると指摘。粉ミルクを摂取するだけではなく、母乳栄養もしっかり継続する必要があると強調した。また、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合は、食物アレルギーを発症するリスクがあるため、早期摂取と併せた湿疹の管理も重要だとしている。

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