生物学的製剤の投与中止によるRA再燃を予測 <東邦大学>
生物学的製剤により3カ月以上維持していたRA患者のうち、投与を中止した36例を対象に再燃の有無などを観察、その結果、投与中止時の可溶型TNF受容体1(sTNFR1)の血中濃度が低く、インターキロン(IL)-2濃度が高ければ、83%の患者が2年間にわたり寛解状態を維持できた一方、投与中止時のsTNFR1の血中濃度が高い場合は、IL-2濃度によらず、ほとんどの患者が再燃を生じたという。この結果から研究グループは、「sTNFR1とIL-2を組み合わせることで、生物学的製剤投与中止後の寛解維持を予測できると考えられる」「今後関節リウマチにおける生物学的製剤の投与中止がより適切に行われ、医療経済にも良い影響を及ぼすことが期待される」としている。
→ プレスリリース