一覧
妊娠中の運動が子の肥満を防ぐメカニズム解明<東北大・理研・金沢医大>
4月6日、東北大学は同大学際科学フロンティア研究所と理化学研究所、金沢医科大学の共同研究グループが、妊娠期の運動が子の肥満や糖尿病を防ぐ分子メカニズムを解明したと発表した。研究では、妊娠中の運動が、マウスとヒトの胎盤でスーパーオキシドジスムターゼ 3(Superoxide dismutase 3; SOD3)の発現を増加させ、この胎盤由来の SOD3 が、母体内で胎子の肝臓に働きかけ、主要な糖代謝遺伝子の発現を増加、肝機能を改善させていたことが確認された。さらに胎盤からの SOD3 発現には、運動によるビタミンD受容体シグナルが必要であることも突き止めた。研究グループではまた、日常の活動レベルが高いヒト妊婦では血中と胎盤で SOD3 の量が上昇しており、妊娠期運動効能のマーカーとしてSOD3が利用できることが示唆されたとしている。
→ プレスリリース【PDF】