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初の大規模調査から、がん10年生存率を公表<国立がん研究センター>
国立がん研究センターは4月27日、「2007年及び2008年院内がん登録10年生存率」を公表した。2007年(181施設・約18万例)、2008年(240施設・約24万例)のデータを用いて、院内がん登録として初となる長期予後の集計で、既存の10年生存率に比べ、より多くの施設・診断例を集計し算出したもの。それによると全がんの10年生存率は、2007年が実測生存率46.6%・相対生存率60.1%。2008年は実測生存率45.7%、相対生存率59.4%だった。同センターでは、「これまで治癒の目安として、5年生存率が用いられることが多くなっていたが、肝細胞癌などがんによっては5年以降も長期的にフォローアップしていくことが必要なことがわかった」としている。
同センターではまた、5年、3年生存率については簡易に結果を閲覧できるよう「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」を開発し、公開したことも明らかにした。
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→ 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム