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「DOCK2」遺伝子多型、非高齢者のコロナ重症化と関連<コロナ制圧タスクフォース>
5月18日、コロナ制圧タスクフォースは、日本人の新型コロナウイルス患者と対照者との遺伝子型を比較する大規模ゲノムワイド関連解析を実施した結果、免疫機能に重要な役割を担う「DOCK2」と呼ばれる遺伝子の領域の遺伝的多型(バリアント)が、65歳未満の非高齢者における重症化リスクと関連することを発見したことを発表した。タスクフォースは、このバリアントについて、欧米人ではほとんど認められないことから、日本人を含むアジア人集団に特有の重症化因子の有力候補である可能性が示唆されるとしている。また今後、さらに症例数を増やした解析による追認検証も含めたゲノム研究の継続が重要であるとしている。コロナ制圧タスクフォースは、慶大、東京医科歯科大、東大等の感染症学、ウイルス学、分子遺伝学、ゲノム医学、計算科学、遺伝統計学を含む、異分野の専門家が集まる共同研究グループ。
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