一覧
降圧薬の長期使用とがん発症リスク上昇に関連<国がん社会と健康研究センター>
国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループは5月7日、多目的コホート研究・JPHC Studyのデータから、降圧薬の長期使用と全がん、大腸がん、腎がんの罹患リスクとの関連が見られたとする研究結果を公表した。調査対象は、1990年と93年に全国9保健所管内に在住していた住民のうち、10年後調査の時点で追跡可能だった男女6万8千人。これらの住民について2012年まで追跡した結果、降圧薬内服のないグループと比べ、10年以上服薬グループでは、全部位、大腸、腎臓のがん罹患リスクと、5~10年内服グループでは、腎臓がん罹患リスクの上昇と関連が見られたという。
→ 降圧薬の長期内服とその後のがん罹患リスクとの関連について ―多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告―