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肝臓がんは糖尿病によって増加するがんのひとつ<日本糖尿病学会、日本肝臓学会>
5月22日に開催された「第7回肝臓と糖尿病・代謝研究会」において、日本糖尿病学会と日本肝臓学会の両学会理事長により、肝臓がんは糖尿病で増加する主要ながんのひとつであること、さらにそのリスク評価の指標について、共同声明が行われた。2001~10年に行われた糖尿病患者の死因調査では、臓器別で肺がんに次いで第2位。近年、ウイルス肝炎を合併しない肝細胞がんが急増しているが、その背景には、肥満・糖尿病患者の増加があると考えられている。今回行われた調査では、両学会の研修指定病院に通院歴のある2型糖尿病患者の肝臓がん発生率は、年0.1%度であることが判明。さらに、その危険因子の分析により、「FIB-4インデックス」と呼ばれる肝臓の線維化を示す指標が、リスク評価に極めて有効である事が判明したという。「FIB-4インデックス」は、年齢、AST、ALT、血小板で構成されており、日本肝臓学会のホームページでも計算が可能。
→ 日本肝臓学会・日本糖尿病学会共同声明(日本糖尿病学会)