医療ニュース
GLP-1受容体作動薬適応外使用で学会が警告 <日本糖尿病学会>
7月9日、日本糖尿病学会は、2型糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬が一部のクリニック等において美容・痩身・ダイエット等を目的とした自由診療で処方されていることについての見解を発表。現在、一部のGLP-1受容体作動薬について健康障害リスクの高い肥満症患者 ... 続きを読む
在宅酸素・吸入時の引火による死亡火災、8カ月間で3件 <厚生労働省>
厚生労働省は7月16日、在宅酸素療法時における火災事故に関する集計結果を公表した。2019年8月から20年3月までの8カ月間で火災件数は3件(いずれも死亡)だった。原因(推定を含む)は、「不明」「電気ストーブから引火」「こたつから引火」がそれぞれ1件ずつとなって ... 続きを読む
「老老介護」の割合、過去最多を記録 6割に迫る <厚生労働省 国民生活基礎調査>
厚生労働省は7月17日、2019年国民生活基礎調査の概況を公表した。介護分野で主な介護者を見ると、「同居」が54.4%で最も多かった。同居における主な介護者と要介護者の組み合わせを年齢階級別に見ると、65歳以上同士が59.7%、75歳以上同士が33.1%だった。いずれ ... 続きを読む
アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える治療薬 治験で効果 <京都大学、マルホ株式会社>
7月9日、京都大学大学院医学研究科 椛島健治教授らのグループは、アトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こすと考えられている「インターロイキン31(IL31)」を標的とした抗体製剤「ネモリズマブ」の効果を、国内の治験で確認したことをニュー・イングランド・ジャーナ ... 続きを読む
野菜摂取で体重減少 <国立がん研究センター>
国立がん研究センターは、1日の野菜摂取量が増えると体重が減少する一方で、果物摂取量が増えると体重が増えやすくなるとする研究成果をとりまとめた。多目的コホート研究JPHCの一環として40~69歳の男女、約5万4,000人を対象に行ったアンケート調査で明らかになっ ... 続きを読む
昨年の認知症の行方不明者、過去最多 7年連続の増加 <警察庁>
警察庁は先ごろ、2019年に全国の警察に届け出があった認知症(疑いを含む)の行方不明者が、延べ1万7,479人だったことを明らかにした。前年比552人増で、2012年の統計開始以来7年連続の増加だった。認知症の行方不明者の96.7%は所在が確認されたものの、2.7%(460 ... 続きを読む
前向きな思考がアレルギー反応を抑制 <山梨大学免疫学講座>
山梨大学免疫学講座の中嶋正太郎氏らは6月18日、前向きな感情をつかさどる脳内ドパミン報酬系を活性化させるとアレルギー反応が抑制されることをマウスの実験で示したことを発表した。 実験では、様々な動機付け行動に寄与しているマウスの中脳腹側被蓋野(VTA) ... 続きを読む
日本の喫煙率、社会格差縮まらず 学歴と社会的地位が影響 <東京大学など>
東京大学らの研究グループは7月1日、日本における喫煙率の社会格差が縮小しておらず、むしろ拡大の傾向があるとする研究成果を発表した。男性についてみると、2016年の教育歴別喫煙率は、中卒者57.8%、高卒者43.9%、大卒者27.8%だった。職業階層別では、管理職 ... 続きを読む
自律的にインスリンを放出する人工膵臓を開発<名古屋大学環境医学研究所 他>
6月18日、名古屋大学や東京医科歯科大などの研究グループは、自律的にインスリンを放出する人工膵臓デバイスを開発したと発表した。エレクトロニクス駆動を必要とせずに自律的にインスリンを放出するデバイスは、これまで使用するタンパク質の変性などにより実用化 ... 続きを読む
協会の呼びかけで看護師996人が復職 <日本看護協会>
日本看護協会は6月30日に開いた記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による看護職不足を受けて離職者に復帰を呼びかけた結果、29日時点で延べ996人が復職したと発表した。電話、メール、SNS等で約5万人の潜在看護職に連絡をとったところ7,000件以上の問い合わ ... 続きを読む